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内容説明
「 科学が新しい治療法を阻害する?」
パーキンソン病は運動能力などを失っていく難病で、ドーパミンやアセチルコリンなどが関係する神経変性疾患だ。
この病気の治療法として、胎児由来神経細胞の移植など、新しい外科的な方法がいろいろと試みられてきた。
こうした治療法の有効性を判断する時、二重盲検法の代わりに「偽手術」という手法がよく使われる。

これは、目的の手術と全く同じ手続きを踏み、その薬剤なり組織なりを移植しない点だけが異なる。
しかし、パーキンソン病のような疾患の場合、手術を受けたことで治癒への期待が高まり、患者のドーパミン分泌が増えるなどのプラセボ効果がかなり見られる。
プラセボ効果を排除しようとする科学性と、実際の治療効果を求める患者の意志は、時としてぶつかることがある。

◆ 2011年ノーベル賞
2011年のノーベル賞が発表された。
物理学賞は宇宙の加速膨張に、医学生理学賞は獲得免疫と自然免疫の研究に、化学賞は準結晶に贈られた。
準結晶は発見当時、ありえないと言われていた。
だが、科学の世界では、「ありえない」は存在しないのだ。

◆ 年中無休、24時間研究中!
研究者の勤務形態は、一般に、「9時から5時まで」とは異なる。
日本では、夜遅くまで作業をしていることが多いだろう。
よい成果と研究時間に相関性はあるのだろうか。

◆ ありがとう、そしてさようなら、ジョブズ
10月5日、スティーブ・ジョブズが亡くなった。
彼の作ったMacは、科学の方法を変え、研究者に多大な恩恵をもたらした。

◆ 水星の素顔
今年3月、初の水星周回衛星となった「メッセンジャー」。
初めての地球へのメッセージは、これまでの水星の概念を大きく変えるものだった。

◆ ニュートリノは本当に光より速い?
CRENが突きつけた課題、「ニュートリノは光より速い」。
世界中の研究者が今、この問題の検証にとりかかっている。

他、多数!