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内容紹介
フランスのみならずインターナショナルな活動をしているダニエル・イヴィネック(b)が音楽監督に就任したフランス国立ジャズ・オーケストラの第一作はなんとロバート・ワイアット作品集!!! ゲスト・ヴォーカリストとしてワイアット本人、現代フレンチ・ポップを代表する歌姫、カミーユ、ヤエル・ナイム、『トリコロール』『二人のベロニカ』などで知られる女優のイレーヌ・ジャコブ、マリ出身の女性シンガーソングライター、ロキア・トラオレなど錚々たるメンバーを起用して作り上げた珠玉の名作に仕上がっています。
全15曲収録。
「ロバート・ワイアットの音楽はゆったりしています。
彼の日常も、たまに観る映像から判断すれば、同じようにゆったりしていそうです。
35年前から車いすで生活しているのでごく当然のことかも知れませんが、そのゆったりした感じは元々彼の性格によるものではないかという気がします。
とにかく、急ぐという単語は彼の辞書になさそうです。
こつこつと興味が向くままに作品を仕上げて、それが世間でどう受け止められるかなど気にしていないという印象ですが、一般的には知名度が高くないとは言え、ミュージシャンの間では驚くほど広範囲にわたって彼の評価が高いです。
最初はドラマーだった彼は楽器奏者としてそれほど巧いわけではありません。
しかし、彼が作る曲は強烈に「音楽的」で、非常に印象に残ります。
彼自身の個人的な描写が多いので、他人が解釈するのにいまひとつ向かない感じですが、彼の作品を特集したこんなアルバムを聴くと全く違和感がありません。
それどころか、極めてセンスのいいジャズの編曲と国際的な顔ぶれの個性派ヴォーカリスト(ワイアット本人も含めて)で、たぶん誰が聴いても感心してしまう、 意外性に富んだ力作が生まれました。
」―ピーター・バラカン