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内容（「CDジャーナル」データベースより）
パユのヴィヴァルディは、かつて「四季」が出ていたが、これは初めての本格的なヴィヴァルディ・アルバム。
剛と柔を併せ持つパユの明快なフルートが、ヴィヴァルディの輝きを一層増している。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
知名度は抜群である。
何といっても2006年のNHK大河ドラマ『功名が辻』の紀行音楽でパユの演奏が流れているほどだ。
ルックスもいいし、ベルリン・フィルの首席奏者となれば、女性ファンが急増するのもやむをえまい。
今回のアルバムは少々玄人好みだが、さすがに演奏は厳しい耳をも納得させるだけの仕上がりを見せている。
ヴィヴァルディのフルート協奏曲は、有名な「四季」にも似たフレーズがあちこちに現れる。
だから初めて聴く人でも何となく親近感を覚えるはず。
パユは品格のある澄んだ音色を漲らせ、優美に旋律を歌いこんでいく。
時おり顔をのぞかせる超絶なテクニックなど聴くと、思わずゾクリとさせられるが、これぞパユの本領。
バロックと現代との楽器のソノリティや機能は格段の差があるにもかかわらず、パユの演奏は決して安易に聴こえない。
’現代人’としての感覚がそこかしこに清新に息づいている。
ヴィヴァルディの音楽が刷新されていく感慨をおぼえさせる演奏なのである。
(齋藤弘美) --- 2006年04月号