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Amazonレビュー イギリスのお茶の間で大人気、マドンナやオジー・オズボーンもファンだというコメディアン、アリG（本名サシャ・バロン・コーエン）が銀幕に進出した2003年の劇場作品。
イギリスの郊外に住んでいるのに気分はBボーイ、ヒップホップ・スラングを使いながらもスベリまくりというアリGが国会に殴り込み！というストーリー。
首相の評判を落とす陰謀で下院議員にされてしまった彼が、なぜか大人気となり…という、政治風刺ネタを絡めたコメディーだが、シチ難しいことは言わずにお下劣ネタで攻めまくり。
毒のあるツッコミを抑え、ベタなギャグを増やしているため、イギリスの時事ネタを知らなくても楽しめる。

劇場版ということもあり、エロ度もアップ。
最後までハイスパートで突っ走り、ペーソスの入りこむ隙を見せない現在進行形ブリティッシュ・ユーモアには大爆笑させられる。
アリG自らがシャギーとデュエットする主題歌、パブリック・エネミー、NWA、アフリカ・バンバータなどをフィーチュアしたサウンドトラックもゴキゲンだ。
（山崎智之）