ばいちょ(売価調査)、価格比較とネットでのお買い物を楽に

内容（「CDジャーナル」データベースより）
トロイアの王子パーリデ(パリス)とスパルタのエーレナ(ヘレネ)との恋物語。
コジェナーをはじめとする女声歌手陣が瑞々しい歌唱を聴かせてくれる。
舞曲などのオーケストラ・ナンバーが多く、古楽オーケストラの妙技も楽しめる。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
トロイアの王子パーリデ(パリス)とスパルタ王の許婚エーレナ(ヘレネ)のロマンスを扱ったグルックの音楽劇である。
トロイア戦争の発端ともなる世に知られた神話を題材としているが、台本作者と作曲家の興味は歴史的葛藤にはなく二人の情熱的な愛に絞られる。
オーボエのオブリガートを伴ってパーリデが切々と詠う有名なアリア「いとしい恋人よ」の他はあまり演奏される機会に恵まれないが、繊細で小粋な音楽が封じ込められた魔法の小箱のような作品だ。
英国古楽界の俊英マクリーシュは楽譜から透徹した美しさを引き出し、静穏な情趣をかもし出す。
シルキーな声をいくぶん抑制してパーリデを歌うコジェナー、情熱的にエーレナを演じるグリットン、アモーレの可愛らしさを引き立たせるサンプソン、女声3人のキャストが見事なバランスを保っている。
初演での不評以来顧みられることの少なかったバロックの佳編に、清新の気を吹き込み現代に蘇らせた演奏に惜しみない賛辞を呈したい。
(山本義彦) --- 2005年08月号