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このCDについて
20世紀を代表するピアニスト、リヒテルの生誕90年を記念してリリースされる4枚のコンピレーション・アルバムの一枚。
1915年旧ソ連のウクライナに生まれ、長らく西側諸国では「幻のピアニスト」と噂される神秘的な存在であり続けたリヒテルは、1960年のアメリカ訪問以来ホロヴィッツに比肩する20世紀を代表するピアニストとして、世界各国で演奏活動を展開。
数々の逸話を残しながら1997年8月、惜しまれて世を去った。
リヒテルの徹底した完全主義に裏打ちされた側面に光をあてた「The Virtuoso」、比類ない抒情性を披露する「The Poet」など……4つのコンセプトでまとめられたこれらのアルバムで、改めてリヒテルというピアニストの姿が浮き彫りにされます。
『エッセンシャル・リヒテル The Virtuoso』【曲目】
J.S.バッハ:イタリア協奏曲~3. プレスト/シューマン:トッカータ 作品7/ショパン:エチュード 第1番、第2番、第4番、第18番、第20番、第24番、第12番、前奏曲第24番/ウェーバー:ソナタ 第3番~3. ロンド/ブラームス:4つの小品~4. ラプソディ、6つの小品~3. バラード、ソナタ 第2番~3. スケルツォ/リスト:超絶技巧練習曲集~5. 鬼火、2つの演奏会用練習曲~2. 小人の踊り、超絶技巧練習曲集~8. 狩り、超絶技巧練習曲集~10. アレグロ・アジタート・モルト、ピアノ協奏曲 第2番~第4部-第6部(*) スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ロンドン交響楽団、指揮:キリル・コンドラシン(*)
録音:1961年‐1991年
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20世紀を代表するロシアの巨匠ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)の演奏に焦点を当てた編集企画盤シリーズで、本作は「ヴィルトゥオーゾ」と題されている。
しかし――ここでの選曲を見る限り、「ヴィルトゥオーゾ」とは単なる名人、の意味ではなさそうだ。
「ヴィルトゥオーゾ」の本来の意味は「有徳の」ということらしい。
確かにリヒテルはどんな超絶技巧の曲も平然と猛スピードで弾けるだけの技術を持っていたが、それを外面的な効果やエンターテインメント性のためには決して使わなかったのではないだろうか? リヒテルのピアノが猛然と嵐を巻き起こすとき、それは芸を聴かせているというよりは、何が恐ろしい現象が起きている、といった印象を与えるのはそのせいだろう。
冒頭にバッハのイタリア協奏曲第3楽章、しかもそれほど速くない演奏を持って来たあたり、構成者の意図が感じられる。
ここにあるのは、やはりいつもの自然体、克明な音の粒でじっくり音楽に向かうリヒテルの姿なのだ。
シューマンのトッカータ、ショパンの練習曲op10-1ハ長調に対する態度も、風格ある王者のような余裕。
真のヴィルトゥオーゾは落ち着き払っているものなのだ。
リヒテルのピアニズムが閃光を放つのは、ショパンの練習曲嬰ハ短調op10-4、嬰ト短調op25-6あたりからで、抑制の美に沈み込んだかと思えば、巨大な情念の噴出が巻き起こる。
最後に配置されたリストはさすがに凄い瞬間の連続。
揺れる炎のような妖気漂う《鬼火》、蟲惑的な《小人の踊り》、悪魔的で荒々しい《狩り》など、幻惑の世界に酔うばかりだ。
1961年~1991年の録音(詳細なデータは不明)。
(林田直樹)
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最終調査日時
2013/02/06 (Wed) 18:44:32
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2013/02/06 (Wed) 18:44:32
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