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ボルネオの港町サンダカンを訪れ、かつて?からゆきさん?と呼ばれた日本人娼婦たちの墓などを探す女性史研究家・圭子(栗原小巻)は、かつて九州で出会った元からゆきさんのおさき(田中絹代)から聞いた話の数々を思いかえしていく。
戦前、若き日のおさき(高橋洋子)はサンダカンに娼婦として売られてきて、そこで苛酷な半生を過ごしたのだった…。
山崎朋子のノンフィクション・ルポを原作に、名匠・熊井啓監督が描いた社会派女性映画の大傑作。
ひとりの女がたどった、まさに想像を絶する地獄の体験を映像はあますところなく捉え続け、観る者に怒りと悲しみを込めて告発していく。
伊福部昭の重厚な音楽も、歴史と女の悲劇を見事に奏であげている。
ラストに至っては、いつ観直してもショッキングで鳥肌が立つ思いだ。
また、それらを裏打ちする名女優・田中絹代の存在感は、まさに映画が与えたもうた文化的財産といっても過言ではない。
同年度キネマ旬報ベスト・テン第1位および監督・女優(田中)賞受賞。
田中は海外でもベルリン国際映画祭女優演技賞を受賞している。
(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
山崎朋子の小説を、社会派作品で知られる熊井啓が映画化。
女性研究家の圭子は、?からゆきさん?の調査のために天草へと出向いた。
調査中、サキという老女と出会い、彼女がからゆきさんだと確信した圭子は、彼女の過去を調べ始める。
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最終調査日時
2013/05/05 (Sun) 15:25:30
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2013/05/05 (Sun) 15:25:30
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