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田部京子のシューベルトは、冬の厳しい自然と、雪国に暮らす人々の暖かさを連想させる。
なぜなら、彼女のピアノは、質朴で控えめ、誠実で、暗く、情熱的で、外に開放するよりは内に秘めるものがあるからだ。
室蘭に生まれ、ベルリンに暮らし、グリーグやシベリウスでも優れた録音を残している田部京子のレパートリーを見ていると、「北方的」という言葉すら思い浮かんでくる。
シューベルトの即興曲集は、甘美なメロディに満ちあふれた名曲中の名曲。
家庭的、小市民的な逸楽の世界にすんなりとなじむ、親密なピアノ作品ばかりである。
しかし、その底に流れているのは、作曲家特有の孤独感であり、その深さは後期のピアノ・ソナタに匹敵する。
田部京子のもっとも重要なライフワークはシューベルトだが、そのアプローチの特色は、今回の「即興曲集」にも顕著に表れているように、シューベルトの暗さに正面から目を向けていることだろう。
音楽の表情はいつも厳しく、華やかに駆け回るよりは、足元を見つめて歩む傾向がある。
例えば作品90の第1番では、沈み込むような低音域の重さが、しっとりと落ち着いたモノクロームな陰影をかもし出す。
作品90の第4番でも、音の流麗さよりは、細かい音符の中に内在するメロディを浮き立たせる。
作品142の第2番も、終始暗く柔らかい音色がいい。
不思議にいつまでも心に残るアルバムである。
なお、この2つの曲集は、1997年10月(作品90)と2000年11月(作品142)と、3年の隔たりを経てレコーディングされている。
(林田直樹)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
2003年11月から東京・浜離宮朝日ホールで年2回のシューベルト・チクルスを開始する田部京子。
その第1回に合わせて、人気の高い2つの即興曲集を収録したアルバムをリリース。
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最終調査日時
2012/12/01 (Sat) 23:10:35
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2012/12/01 (Sat) 23:10:35
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