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かつてヴィヴァルディとピアソラの「四季」を扱ったクレーメルの名盤『エイト・シーズンズ』の続編。
パロディと皮肉の入り混じった仮面の下に、ロシアの季節感が見え隠れする。
前半は、サンクトペテルブルクの作曲家レオニード・デシャトニコフ(1955-)がクレーメルとクレメラータ・バルチカのために作曲した「ルシアン・シーズンズ」。
ロシア各地の古い伝統音楽を土台としながらも、ジプシー風、ストラヴィンスキー風、ジャズ風、バロック舞曲風など、現代的な多様性が反映されている。
「カッコウとともに嘆く歌」に見られるような泥酔した男のように調子っぱずれなヴァイオリンは、ロシアならではのこっけいな自虐感さえ感じさせる。
クレーメルの意外な一面である。
ユリア・コルパチェヴァのソプラノは、土俗的な匂いと、ベルカント的な優美さを併せ持つ。
「精霊降臨節の歌」「四季の祭日の歌」の悲哀は、クレーメルの道化とのコントラストのおかげで一層痛切に響いている。
後半は、アレクサンドル・ラスカートフ(1953-)による、チャイコフスキーのピアノ曲集「四季」の錯綜したパロディとなっている。
チャイコフスキーの作品が19世紀のロマンティックな小さな物語のアンソロジーだとすれば、ラスカートフの?要約された?編曲は、前半同様、現代的な多様性、分裂、笑いと皮肉の要素を持つ。
狩猟ホルン、調子はずれのプリペアド・ピアノ、ベンチレーター(送風装置)といった楽器によって、チャイコフスキーの奇妙な陰画が展開される。
しかし、そこではチャイコフスキーへの敬意は少しも失われてはおらず、むしろ現代的な壊れ物のオブジェが漂わせるような、新しい詩情が感じられる。
鬼才クレーメルならではの、才気煥発で心に響く音楽が楽しめる。
(林田直樹)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
ヴィヴァルディとピアソラ、2人の作曲家の作品を同時収録した『エイト・シーズンズ』の続編。
デシャトニコフの{ロシアの四季}と、遊び心に富んだ自由な編曲によるチャイコフスキーの「四季」を収録。
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最終調査日時
2012/11/25 (Sun) 09:47:15
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2012/11/25 (Sun) 09:47:15
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