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内容（「CDジャーナル」データベースより）
岩代太郎とのコラボレーション作に続き、フランス音楽集が話題を呼んだアナスタシアの新作。
待望の2大ヴァイオリン協奏曲の録音で、ストラディヴァリの妙なる響きを聴かせてくれる。


内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
待ちに待ったアルバムが、やっと出た。
数枚のアルバムをリリースしている彼女だが、どれも軽めのものばかりで(それはそれで楽しいが)、94年のチャイコフスキー・コンクール優勝の腕前をたっぷりと聴かせてくれるようなものではなかった。
実力を持っている人には、やはり大曲をドカーンと弾いてほしい(過去、数回のインタビューの折りにも、筆者はお願いし続けてきたのだった)。
何はともあれチャイコン&メンコンというど真ん中。
意外にも、何ともストレートなアプローチだった。
たしかにどこまでも艶やかな音色は超一流。
でも、もっといろんなことを期待していた耳には、ちょっと物足りない。
それで2回、3回と聴いて、よくわかった。
派手さを削ぎ落としたところで鳴っているのが、なんと優雅で豊かでしなやかな音楽であるかということが。
そう、そして彼女の思い切りの良さ。
スパッと物を言うから、後味が最高に爽やかなのだ。
オケがもっと優秀だったなら……。
(堀江昭朗) --- 2003年09月号