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内容（「CDジャーナル」データベースより）
際限なく広がるヨーヨー・マ・ワールド。
ピアソラやシルクロード・プロジェクトの次は、ブラジル音楽!#ブラジルの至宝ホーザ・バッソス、エグベルト・ジスモン、アサド兄弟らが参加。


内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
ボサ・ノヴァ、ショーロ、さらにはヴィラ=ロボスの名曲。
それらブラジルの楽曲が収められた本作は、いつかブラジル音楽を録音したいと願っていたヨーヨー・マの夢がかなった作品だ。
ヨーロッパ的精神を中心とする視点で見れば、本作は周縁に位置する作品であろう。
しかし、本作には彼のクラシック作に勝る魅力がある。
ここで稀代のチェロの名手はブラジルの楽曲を慈しむように愛でている。
……ブラジルのトップ奏者たちが繰り出す繊細で流麗なサウンドに乗って、愉悦に満ちた音楽を紡ぎ出すマ。
その音楽には端から端まで彼の心が注がれている。
また、収録曲のいくつかはもしかしたら彼の中でずっと鳴りつづけた旋律ではと感じられるほどで、それらで聴けるのはチェロというもう一つの身体を通して表現された彼の?うた?である。
この、私たちの内側にしみわたっていく、みずみずしく豊かなチェロの響きは、ジャンルを超えて音楽ファンを虜にしてくれる。
それは、あらがいようもなく魅惑的な、チェロの誘惑である。
(上村敏晃) --- 2003年07月号