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イギリス、（邦題「ゲット・イット・オン」）リーズ出身のザ・ミュージックは、鳴り物入りデビューのオープニング・トラックでその姿勢を示している。
「The Dance」の渦巻くようなサイケロック調のイントロ、ビートルズ風の「イェイェ……」、破壊的なギターにダブ・エフェクト、その上に乗ったロバート・ハーヴェイのヴォーカル、このバンドが繊細さとは縁がないことは誰にでもわかるだろう。
ザ・ミュージックにはストーン・ローゼズの『セカンド・カミング』（原題『Second Coming』）に賛同する向きも感じられるが、大体においてはレッド・ツェッペリンのブルースメタルと1980年代のオルタナティヴロックのスタジアム・エンドの大胆なミックスという感じだ。
歌詞はハーヴェイにとって多少はほえたり叫んだりする口実以上のものなのだろうが、それを全く気にも留めずに鳴らしつづけるハーヴェイとアダム・ナッターのツイン・ギターが聴く者を魅了する。
ロックすることを恐れないブリティッシュ・インディーバンドの演奏は、新鮮な空気を吸ったような気分にさせてくれる。
（Garry Mulholland， Amazon.com）