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内容（「CDジャーナル」データベースより）
日本を代表する名ギタリスト、山下和仁は、次々と話題になる録音を発表して、豊かなギター音楽の世界を堪能させてくれる。
最新作はクラシック・ギター・ソロによるビートルズの名曲集。
編曲は山下自身。
スローな曲想のほうが、無理なく楽しく聴ける。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
山下和仁の満を持してのビートルズ・アルバムは、なんと2枚組で、36のビートルズ・ナンバーが収められている。
天才ギタリスト山下が自らアレンジに取り組んで挑むビートルズだけに、どんなヴィルトゥオーゾ的な趣向が凝らされているのだろうと興味津々のリスナーも多いと思うが、内容はむしろオーソドックスで、シンプルとさえいえる。
山下のビートルズは、クラシックへの編曲でもなければ、ギター曲へのアレンジでもない。
ただ山下がギターを使ってストレートにビートルズのナンバーを’歌っている’のである。
その歌はどれも音楽的な密度が高く、どこか切なく、聴く者を酔わせる。
特に「恋におちたら」「アンド・アイ・ラヴ・ハー」「イエスタデイ」などのゆったりとしたバラード調の曲の演奏が心にしみる。
山下和仁がこんなに歌心のある音楽家だということ(そのことは私はずっと前から知っていたが)を知る上での絶好のアルバムである。
(山田治生) --- 2000年02月号