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内容（「CDジャーナル」データベースより）
エレピなど電気楽器を持ち出し大変身した理由を，当人は「厄年だから」と軽く言ったそう。
そんな自由を手にした彼女が羨ましい限りだが，結局，きちんとけじめを付けるところは，さすがだ。
クリーム7，ジミ・ヘン5など豪快な新世界が楽しめる。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
このアルバムの大西はまったくこれまでの彼女とはイメージが遣う。
大胆にシンセサイザーや8ビートを用いて’ロック’しているからだ。
とは言っても、そこは彼女のこと。
単なるロック化やエレクトリック化で終わってはいない。
豪快なピアノ・プレイは健在だし、個性的なタッチやフレージングも相変わらずだ。
冒頭のオリジナル・チューンから大西は大爆発する。
泉のように湧き出るフレージングには圧倒されるばかりだ。
レジナルド・ヴィールもエレクトリック・ベースを用いて、そんな彼女を強力にプッシュする。
話題はジミ・ヘンの(5)やライチャス・ブラザーズの(3)など、ジャズ以外のところからのレパートリーも含まれている点だ。
もともと大西はロックやポップスが好きだったという。
それを彼女がジャズともロックともつかない姿に変えてみせる。
かつてのトニー・ウィリアムスのグループ’ライフタイム’を現代に置き換えたようなサウンドというのが全体の印象だ。
(小川隆夫) --- 1998年10月号