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出版社/著者からの内容紹介
[IT神話と金融バブル] 〔金融市場のパラドクス〕 本書の根本的なメッセージのひとつは、つぎのようなパラドクスに関わってい
る。
すなわち、合理的な企業家や金融家の戦略と株主価値の最大化の戦略にした
がっている時代において、金融業界と投資家がとる行動は、実際には盲目的な信
頼や他者を模倣する傾向によって支配されている。
実際、株式市場における急上
昇は、絶対的な信頼性を持っていたので、多くの人びとは、マクロ経済的な制
約にも、長期にわたって確立された経営管理の諸原則にももはや注意を払わなく
なったのである。
ニュー・エコノミーがかれらおよび同時代人にとってまったく新しい現象であ
ると確信していた人びとは、長期の傾向や国際的な歴史に対して何の関心も持っ
ていなかった。
金融の短期的な見方は、技術革新の長期的な見方とは異なる。
ア
ナリストたちはニュー・エコノミーをもっと大きな枠組みや状況のなかに位置づ
けることに単に失敗したというのが、現実である。
〔シリコンバレーよりウォール街〕 アナリストたちが情報技術に付与した重要性は過大すぎた、ということは十分
ありうる。
回顧的に言えば、金融経済化現象の方がおそらくはるかに大きな影響
を与えている。
この現象こそ大半の制度諸形態に関わっているし、情報通信技術
以上に、アメリカの成長体制の枠組を決定づけているからである。
株式市場の上
昇を背景にして、1999年にはアメリカの家計貯蓄率がマイナスに転じてしまうま
でにアメリカの家計は消費指向を強めた。
上場企業は株主価値を尊重するよう余
儀なくされ、金融収益の安定さらにはその持続的な上昇、そして資本の節約が追
求されることになった。
かくして中央銀行は、インフレを抑制し、景気全体を安
定させるという目標に加えて、金融システム全体の安定性を維持する必要が生じ
た。
最後に、ウォール街は世界レベルの金融を媒介する役割を有しているので、
直接投資にせよ、間接投資にせよ世界中からの資本流入を招き、アメリカの巨大
な貿易赤字を相殺している。
〔技術イノベーションと金融のズレ〕 だが、こうした金融の柔軟性はその見返りとして投機の熱狂を生み出す。
実
際、90年代のエピソードは、経済史においてよく知られていたモデルの再実現を
意味している。
すなわち革新的なイノベーション、しかも経済活動や社会の階層
に関わるほとんどすべての構成要因を変化させるようなイノベーションの出現に
ともなって、金融バブルが発生するというエピソードである。
注目すべきこと
に、すべてが将来展望と合理的な計算に向かっている時期において、大半の公
的あるいは私的な経済主体は、このような技術イノベーションと金融の相互作用
に関する重大な歴史的教訓を忘れてしまっているのである。
あらゆる投機的バブ
ルはついには必ず崩壊するが、生産的、社会的、政治的な構造変化の時間は、金
融市場の格付けの時間と同一ではないのである。
極端な自由主義者の期待に反して、現代の経営者たちは競争経済への復帰を目
指していない。
誕生しつつあるのはまったく別のレギュラシオン様式であって、
しかも、その先行様式であるフォード主義よりもはるかに複雑にして、相互依存
的である。
ニュー・エコノミーというレトリックは、アメリカ、ヨーロッパ、そ
して日本という異なる軌道を生み出した諸変化の絡み合いを説明すべく登場した
----単純ではあるが間違った----解釈である。
(ロベール・ボワイエ/Robert BOYER・CEPREMAP教授)
出版社からのコメント
「規制緩和・IT・金融がインフレなき成長をもたらす」として
90年代後半に急騰した米国株価と2000年3月のバブル崩壊----にもかかわらず、
いまだ我が国の漠然とした’改革モデル’たるニュー・エコノミー神話。
ニュー・
エコノミーの実態を徹底分析し、肥大化する金融が本質的に抱える合理的誤
謬(バブルの必然性)と情報通信革命が経済に対して持つ真の意味を解明する快著!
商品ジャンル
商品名
最終調査日時
2012/01/29 (Sun) 11:20:17
価格の変動(直近3回 : ¥0は未調査回)
取得日時
販売価格
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実質価格
在庫状態
2009/10/06 (Tue) 23:44:40
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2008/10/31 (Fri) 00:23:16
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