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出版社/著者からの内容紹介
 2006年,北陸先端科学技術大学院大学,マテリアルサイエンス研究科の寺野教授の音頭で「次世代ポリオレフィン総合研究会」を発足させました.(ポリオレフィンとは一般にポリエチレンやポリプロピレン等の総称で,この汎用ポリオレフィン樹脂は国内の熱可塑性樹脂の総生産量の半分超を占め,多様な分野で広く消費されています.本研究会では,この汎用樹脂に限らず,C=C二重結合による種々の付加重合ポリマー,また他の有機化合物と共重合された多くの機能性ポリマーを含めて「ポリオレフィン」と捉えています.以下「PO]と略します.)
本書はこの研究会の会誌で,2008年4月創刊です.汎用PO,特化POや機能性ポリマーについての多方面に亘る寄稿を編集し,POに焦点を絞った価値ある研究会誌となっています.最新の機能化触媒合成法,ポリマー新製造プロセス,市場へのアプリ・トピックス,樹脂の環境論,産業論やPOの需給動向を総合的に掲載しています.さらに,毎号,世界のPOプラント系列別の総合リストを作成しています.具体的な論文タイトルは目次を参照下さい.
研究会について:本研究会の構成メンバーは,PO基盤技術開発を支える各大学研究室と石油&化学系樹脂メーカーを初めとして,POの製造に欠かせない触媒関連メーカー,添加剤メーカー,成形加工の機械メーカー,そして樹脂のユーザーである自動車,電機,日用品,紙,繊維,包材等の多くのメーカーが参加しており,2008年の会員数は約150名です.本研究会は年一回の発表会を開催しており,その第3回研究発表会を2008年7月31日(木),8月1日(金)の両日,JR田町駅前のキャンパスイノベーションセンターで開催予定です.本年度も,触媒(メタロセン,ポストメタロセン,他の先端触媒),重合からポリマーの構造,物性,加工性の観点,さらにはPO産業の社会科学的な分析まで,汎用性POのみならず広く機能性ポリマーに関する総合的な発表・議論の場としています.案内詳細につきましては、「化学と工業」,「成形加工学会誌」それぞれ2008年6月号に掲載されています。
会誌の有用性について:毎年の研究発表会の内容と歩調を合わせて論文化,記事化して継続的に発行されます.従って,5年も経つと,POに係わる広い分野の技術面,社会科学面の文献が揃うので,「PO総合集積辞典」とも呼べるような高度な専門書になります.即ち,単発的な一般的レビュウ書ではなく,石化の中心生産物の時々の産業状況や次世代を担う機能性ポリマーのアップデートされた動向を追えるアーカイヴにもなります.従って,本会誌は先端で活躍しておられる研究者にとって貴重な参照資料になるだけでなく,各トピックスの総論もありますので,大学や企業に入られた新人の教育用資料としても有効です.
本研究会誌は会員からは既に好評を得ているものですが,会員に限らず,多くの方々に広くPO産業や技術について知っていただくことを目指して一般配布を行うものです.創刊号以降も毎年継続してご覧いただくようお奨めします. 
 著者からのコメント
 1.会誌の標語は「ポリオレフィンの技術,市場,産業を総合的に考える」です.この意味は,ポリマーの構造を制御して製造する技術ばかりではなく,ユーザーがターゲットとする市場の最終用途,製品に向けて,ポリマー材料を選択し,使い込んで行く過程における製品開発論も本研究会の半面の関心事であること,また,技術の話ばかりではなく,産業や研究開発の社会科学的視点(経済学的,心理学的また環境論等)から分析された議論も総合研究の対象としているということです.
2.PEやPPは石化産業の主生産物であり,国内でも年間6百万トンを越えて生産供給されています.POは一般に「汎用樹脂」と同義語のように言われますが,それは適当ではありません.本会誌の中でも議論されているように,日本のPO関連技術は世界でも先頭を走っており,近年産業論等でしばしば利用される「インテグラル/モジュール」の軸を導入してその特徴を分析すると,日本のPOはインテグラル側に位置しており,アジアや世界のPOはモジュール側に位置していると考えられます.材料は一目には判定しにくいものですが,日本のPOは材料としてのポリマーの機能化で先行していると共に,材料の設計や使い込みに係わる材料メーカーとそのユーザー間のコミュニケーション(機能化のソフト面)の深さでも世界の他地域とは違うレベルにあります.即ち,ポリマーの設計,製造,成形加工を経て最終製品への過程を通じて,日本のPOはいわゆる標準型「汎用樹脂」の枠を越えている存在になっていると言えます.その現状を本会誌によって理解いただきたいと思います.
3.本研究会で扱う「次世代ポリオレフィン」は広範囲なポリマー種を対象としていますが,以下に例示します. 
ポリマーのカテゴリーとしては,PE,PP,ポリブテン,エラストマー,ゴム(EPR,EPDM,他ゴム),エンジニアリング樹脂としてUHMWPE,アモルファスPO(4-methyl-pentene-1などの分岐高級αオレフィンのポリマー),シンジオタクチックポリマー,シクロPO,ワックス(低分子量PO)等があります.重合の主モノマーとしてはエチレン,プロピレン,ブテン等で,コモノマーとしては高級α-オレフィン(C6&C8),ジエン,シクロオレフィン&シクロジエン(ノルボルネン,シクロヘキセン等),非共役ジエン(ヘキサジエン,オクタジエン等)等があり,また極性官能基をもつコモノマーとして酢酸ビニル,エチレンアクリレート,アクリル酸エステル,ビニルエーテル等が挙げられます.これらの化合物間の各種共重合,ブロックコポリマー等の通常の連鎖移動型付加重合が主体ですが,ポリマー合成後の追加的処理により,長鎖分岐導入,極性基導入による変性,改質も含みます.
上記はポリマーの一次構造の範疇ですが,当然,これらのポリマーの高次構造や複合材料の研究成果も重要な部分を占めています. 
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商品ジャンル
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最終調査日時
2016/01/26 (Tue)  05:14:50
価格の変動(直近3回 : ¥0は未調査回)
取得日時
販売価格
ポイント
実質価格
在庫状態
2016/01/26 (Tue)  05:14:50
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2009/10/02 (Fri)  10:03:53
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