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内容紹介
InDesign CS3は、InDesignバージョン5にあたります。
バージョン1から備えていた強力な組版機能に加えて、透明効果による高い表現力が可能になりました。

新機能の目玉は、透明効果でしょう。
従来の透明機能に加え、ドロップシャドウなどの効果機能の種類が増加したことで、より多彩な表現が可能になりました。
また、従来は、オブジェクト単位にしか設定できなかった透明度や効果の設定が、塗り・線・テキストそれぞれに独立して適用できるようになりました。
このことは、写真図版に文字などを重ねるデザインをする際に、恩恵を受けることでしょう。

段落番号や図や表の連番を自動で入力する箇条書きと段落スタイルを使った自動番号機能も、使いこなすと便利な機能です。
論文や取扱説明書などのページ数の多い文書作成には、是非使いたい機能です。

表の属性を登録する表スタイルも、表を多用する日本語レイアウトでは重要な機能です。
表の属性を、段落スタイルや文字スタイルのように登録できるので、後からのスタイル変更や同一スタイルの適用が簡単に行えます。

検索機能の強化も大きなポイントです。
通常のテキスト検索だけでなくGREP検索が可能になり、高度な検索・置換が可能です。
また、テキストだけでなく、オブジェクトの属性による検索も可能になり、同じ効果を適用したオブジェクトを簡単に検索したり、他の効果に変更することが可能になりました。

Macintosh版が、IntelMacに対応したことも見逃せません。
Macユーザーの多いDTP業界において、IntelMac対応は、処理能力の点からも歓迎されることでしょう。

本書は、InDesign CS3の新機能も含めて、DTPに利用するためのほとんどの機能を、図を使ってわかりやすく、そして詳細に説明しています。
InDesign CS3のユーザーが困ったとき、真っ先に、本書を開いてもらえるように作成しました。
読者のお手伝いがほんの少しでもできたら幸いです。