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メタローグ 『○○君』『○○ちゃん』という題のせいで「クンチャン漫画」とも呼ばれる「ほのぼの四コマ」。
漫画好きには馬鹿にされがちなこのジャンルに、こんなにも鮮やかな才能がいたなんて、気づくのが遅れて失礼いたしました。
『すーぱータムタム』というタイトルはやや口幅ったいが、伝統に縛られるクンチャン漫画界への挑戦だったはず。
業田良家『自虐の詩』（竹書房文庫／上下巻）が開拓した、四コマの積み重ねで大河連載を描くという手法を今、最もラディカルかつ軽やかに継承しつつあるのが小池田マヤだ。
最近作は全部ハズレなし。
恋に仕事に右往左往する登場人物たちの、喜びや苦しみを描ききって飽きさせません。
（本稿は加筆訂正のうえ『漫画嫌い　枡野浩一の漫画評（朝日新聞1998~2000）』写真＝八二一／二見書房）に収録されています）（枡野浩一）
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