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商品の説明
キヤノン特許部隊
第二次世界大戦の敗戦後、日本の産業は朝鮮戦争の特需を経て、輸出を主体とした高度経済成長へと進んだ。
そのなかでキヤノンは、一足早くアメリカ占領時代から輸出を目指した。
他社より早く国際的な特許係争に突き当たったのだ。
本書の著者はそのキヤノンで一貫して特許事務にかかわってきた人物。
海外企業との特許についての駆け引きと、今後の日本の特許戦略を展望している。
第一章は、キヤノンの特許を巡る著者の体験の回顧だ。
ハイライトはコピー機を巡る米ゼロックスとの駆け引き。
著者はキヤノンの技術者と協力してゼロックスの特許の間隙を突いて新方式によるコピー機を市場に出すことに成功する。
この部分は企業小説のような面白さに満ちている。
しかし、より重要なのは企業にとっての特許のあり方や交渉術、さらには日本の国家戦略について語った後半である。
アメリカでの交渉方法、弁護士事務所の選び方といった戦術レベルの話から、相互に特許を提供し合うクロスライセンスを基本に、なにが自社にとって有利な条件かを検討するといった戦略の話に至るまで、過去の経験の精髄を惜しげもなく開陳している。
その背景には日本の現状に対する危機感があるのだろう。
最終章では、日本の特許制度と国家戦略の不備と、今後どうするべきかをやわらかく、しかし鋭く語っている。
興味深いことに、アメリカの特許制度の不透明さの例としてよく持ち出されるサブマリン特許について、著者は全く触れていない。
適切な交渉ができるなら、サブマリン特許を恐れる理由はないということだろうか。
技術にかかわる仕事をしているなら読んでおくべき本だ。
(ノンフィクションライター 松浦 晋也)
(日経パソコン 2002/05/27 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
特許で守り、攻める。
これが神話になった特許マンの仕事だ!
1950年代には未だカメラ専業メーカーであった、キヤノンの奇跡ともいえる60年あまりの歴史に、丸島の展開してきたビジネスはどのような役割をになったのか。
企業戦略として特許を活用するとは、具体的にどのようなことなのか。
昭和9年生まれの日本人が、朝からステーキを喰うアメリカのビジネスマンたちとどのように渡り合ってきたのか。
そして私たち日本のビジネスパーソンは、特許あるいは知的財産権をどのように考え、仕事に生かすべきなのだろうか。
実はいま、特許、発明、知的財産という言葉が私たちの周囲を飛び交っている。
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最終調査日時
2015/08/01 (Sat) 23:20:02
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取得日時
販売価格
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2015/05/03 (Sun) 12:40:37
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