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出版社からのコメント
2007年，IPCCは6年ぶりに最新の報告書を公表しました。
報告書には，地球温暖化の科学的知見や影響，そして対策がまとめられており，「太平洋の島々が海に沈む」「熱波やハリケーンなどの自然災害が頻発する」など，ショッキングな予測が盛り込まれていました。

　また，新聞やテレビでも地球温暖化によってもたらされる危機がさかんに報じられています。
そして，温暖化の原因として，きまってやり玉にあげられるのが二酸化炭素(CO2)です。
その排出をどれだけ抑えこめるかに，人類の未来がかかっているといいます。

　本書では，ニュートン読者の皆さんからの疑問に対して，世界中から報告された最新のデータを読みときながら「地球温暖化問題」を徹底的に検証していきます。

　日本は京都議定書によって，温室効果ガスを6%削減するという国際的な約束をしています。
ところが家庭などから排出されるCO2はむしろ増えているといいます。
PART4では，明日のために私たちに何ができるのかを紹介しています。
一人の力は小さいですが，日本中，そして世界中が協力すれば，地球温暖化から地球環境を守ることができるのです。
今まさに一人一人の意識改革が求められているのです。

著者について
西岡秀三/にしおか・しゅうぞう
国立環境研究所参与。
工学博士。
1939年，東京都生まれ。
東京大学工学部機械学科卒業。
専門は機械工学，環境システム工学。
地球温暖化とその影響，地球環境モニタリング，地球温暖化防止などの研究を行う。