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Publishers Weekly
この新作のあとがきで、才能豊かな絵本作家は、子どものころドイツ人のおばあちゃんが、意味をなさない詩を歌いながら星を描いてくれたことを述懐している。
その星を土台に、カールは息吹と色彩が脈打つ世界を作り上げる。
それは、子どものアーティストが描いたひとつの星から飛び出してくる世界だ。
万華鏡のような星はペンに太陽を描かせ、すると太陽は木を描かせ、というふうに続き、最後はあらゆる形、サイズ、ビビッドな色合いの動植物が並ぶ、カールらしいコラージュの中で、男女が幸せに暮らしている場面になる。
アーティストはその間も創作を続け、今ではひげをたくわえたおじいさんだ。
プロットたるプロットのないこの風変わりな作品は、アーティストの心に寄り添った個人的な話を表現しているように思われる。
眠りに誘うようなリズムにのった、飾らない言語は、おなじみの素朴なアートワークと巧みにからみあう。
カールが展開させる展開と、聖書の創世の話との相似点が気になる読者もいるかもしれない（裸の男女など）。
だがこの想像力と創造力の物語は、私たちすべての者の中のアーティストに、オマージュを捧げる。
そしてまた、子どもたちの想像力をかきたてもするだろう。
（4才以上向け）
Copyright 1992 Reed Business Information， Inc. --このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介
絵かきはたのまれるままに星や太陽、木や花を描き、ついには星空へと旅立っていく。
自然や宇宙、人生の豊かさを考えさせる本。
対象年齢：5・6歳から
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