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Publishers Weekly チームの重要性は現代のビジネス理論の常套句になっているが、しかし、それが明確に何を意味するのか理解している人はあまりいない。
ベストセラーの新版である本書で、著者カッツェンバックとスミスは、この概念に厳格な分析をあてはめようと試みた。
経営コンサルタントとしての経験とバーリントン・ノーザンやモトローラの有り余るほどのケーススタディーを用いながら、本書は最適なチームのサイズ、チームの従業員の退職にどう対処するか、そしてまがい物ではない、傑出したチームの育て方などを説明していく。
チームの感覚的な個人の話を公開しあうようなやり方には反対の立場にある本書は、「パフォーマンス、フォーカス、規律」といった頑固なまでの原則を、よりソフトな問題である「コミュニケーション、オープン性、そして『相性』」の上に論じ、強調している。
チームというものは、一体感を育むことで仲良くなってなにかを達成するわけではなく、具体的に結果のわかる問題（「遅配をゼロにしよう…90日以内に」というほうが、「顧客満足度を改善するプランを立てよう」といったあいまいなものより良い）に取り組むことで達成するものである。
本書のアドバイスのいくつかは、明確で実践的だが、大部分は、わかりやすいことを漠然と語っている（「目的、目標、関連性や意味のあるアプローチを維持する」など）か、あるいは、コンサルタント的な大げさなもの（「正式で構造的な単位と特別臨時グループの成果目標をパフォーマンスを統合する」など）になっている。
ケーススタディーはもっとうまく書かれているが、そうした示唆に富むチームの勝利の逸話が、体系的な原理とどう整合性があるかは不明瞭だ。
本書を読むと結局チームは最終的に実践によって学んでいくしかないのだろうかという印象を受ける。

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