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毎日4人に1人のアメリカ人がファーストフード店で安く手軽に食事を済ませているというのに、その速さや繁栄ぶりについて考え直してみようとする者はいない。
ファーストフードはいたるところに見られるので、今ではいかにもアメリカ的で害のないものという印象がある。
だが、ファーストフード業界は合併や均質化、スピードの問題に駆りたてられ、アメリカの食生活や風景、経済、労働力を、気づかぬうちに破壊的と言えるまで根本から変えてしまった。
ジャーナリストとして受賞歴もある著者、エリック・シュローサーは、高校もドロップアウトした「規制概念破壊型」のハーラン・サンダーズやマクドナルド兄弟の紹介に始まり、衝撃の実態を大々的に暴露する。
彼らは工場の流れ作業の原理を大量生産、大量消費の飲食店に初めて応用した人々だ。
しかし話題はすぐに切り替わる。
酷使されるわりにはあまり賃金をもらえない10代の労働者の働くカウンター、ポテトやビーフを生産する工場方式の農園、巨大精肉会社に運営される屠殺場…。
著者はなぜあのフレンチフライがあれほどおいしいのか(調査のために著者は世界最大のスパイス会社を訪れている)、あるいは「あのセサミパンに隠された秘密」を読者に知ってほしいと思っている。
ところで、お召し上がりの際はご用心。
と言ってもコレステロールのことではない。
みなさんが口にする肉には、なんと、「排泄物」が混じっているのだ。
恐怖の極みに達するのは精肉工場の調査報告だ。
まるで無法地帯のように、ファーストフード業界には国の監視の目がほとんど届いていないというのである。
シュローサーの辛辣な業界描写は1906年に書かれたアプトン・シンクレアの『The Jungle』に不気味なほど似ている。
この本は、悪夢のような労働環境や労組潰し、大腸菌などの病原体をレストランや公立学校や家庭にばらまく温床となる非衛生的な現場の様子について触れている。
ファーストフード業界が「若者の血となり肉となっている一方で、文字通り彼らを『食い物』にしている」実態が描かれた箇所が、この『The Jungle』を彷彿とさせる。
ファーストフードは子どもの生活のあらゆる面、さらには学校教科書の中にまでに巧みに入り込み、子どもを肥満や病気になりやすい体にしている。
幸い、著者はよい救済策を示してくれる。
「アメリカの食生活がすぐさま生命の危険に結びつくわけではない」
まずは自分でよく考えてみよう。
大きな犠牲を払ってまで「好き勝手な」食生活をおくる価値があるのだろうか、と。
--このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。
日経BP企画
ファストフードが世界を食いつくす
使われている肉の中身からずさんな労働管理の実態まで、著者の徹底的な取材によってファストフード業界の闇の部分が鋭く描き出される。
この本は読み進めるほど過激な内容になっていく。
圧巻は、自ら食肉処理工場を訪ねて見た牛の解体現場のシーンだ。
作業員が牛の腹に腕を突っ込んで素手で腎臓をもぎ取るなど、過酷な作業の実態が描かれている。
また、ここで処理された肉の安全性に問題があると厳しく非難している。
すべて事実かうかがい知ることはできないが、普段食べているファストフードへの認識を改めさせられるのは確かだ。
(日経ビジネス 2001/09/10 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
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2013/05/04 (Sat) 19:00:42
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2013/05/04 (Sat) 19:00:42
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