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佐藤真 映画の仕事2007年9月に他界した佐藤真監督の作品を収録した6枚組みのDVD-BOX。
多くの映画賞に輝いた『阿賀に生きる』や、『まひるのほし』といった代表的な社会派ドキュメンタリー作品から、愛娘が通う保育園の会で製作された『保育園の日曜日』といった小作品までを網羅。
監督の深い洞察力と人間愛に満ちた作品世界を存分に堪能できる、ボリューム満点のBOX作品となっている。

■収録作品
【Disc.1】『阿賀に生きる』(1992年)
新潟県の阿賀野川流域は、58ヶ所もの発電所で埋め尽くされた新潟水俣病の舞台となった地域である。
だが、そこに住む人々は、愛情を込めて阿賀と呼ぶ。
本作品は、監督以下7名のスタッフが3年もの間この地域に住み込んで、そこに住む人々の暮らしぶりを丹念に捉えたドキュメンタリー作品。
第24回ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭銀賞他4賞受賞、サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン東京グランプリ他、多くの映画賞に輝いた秀作。

【Disc.2】『まひるのほし』(1998年)
武庫川すずかけ作業所で絵を描くシュウちゃん、信楽青年寮で陶器を作るヨシヒコさん、平塚の工房・絵(かい)のシゲちゃんの3人を中心に、知的障害を持ちながらも精力的に活動する7人のアーティストたちの制作活動を追い、芸術表現の根底に迫ったドキュメンタリー作品。

【Disc.3】『SELF AND OTHERS』(2000年)
1983年、わずか36歳で夭逝した写真家、牛腸茂雄のゆかりの地での取材をもとに、残された草稿や手紙、写真、肉声をコラージュしたもの。
既存の評伝や作家論といったものではない、新たな映像スタイルでアーティストの素顔と作品に迫った1作。

【Disc.4】『花子』(2001年)
京都在住で、『たべものアート』の製作にいそしむ知的障害者の今村花子。
そして、彼女の補助をする母親を筆頭に、父や姉の暮らしぶりにも目を向け、ひとりのアーティストと、彼女を取り巻く家族の日常を切り取ったドキュメンタリー作品。

【Disc.5】『阿賀の記憶』(2004年)
『阿賀に生きる』から10年後の阿賀野川流域を再び取材したドキュメンタリー作品。
前作に登場した人々の多くが既にこの世を去り、風景や暮らしぶりも大きく変容してしまった。
だが、彼らが残していった痕跡を丹念にとらえ、かつての映画作りの記憶を重ねることで、過去と現在を繊細かつ大胆に見つめた詩的ドキュメンタリーとなっている。

【Disc.6】
・『保育園の日曜日』(1997年)
監督の愛娘が通う豊川保育園のおやじの会による16ミリ作品。

・『女神様からの手紙』(1999年)
子供の成長記録と自身の生活記録をおさめた、私家版ドキュメンタリー。
8ミリ映画として撮影後、16ミリにブローアップされたものである。

・『監督インタビュー等の特典映像』

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