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内容紹介
グラフィック・デザイナー、中島英樹の最新作品集。
限定3000部。
「言いたいことは何もない。
ただ見たいものがあるだけだ」と語った’01年刊行『中島英樹の仕事と周辺』(六曜社)から5年、グラフィック・デザイナー中島英樹の新たな挑戦は「言いたいことを自分の言葉で伝える」ということ。
自分の頭のなかを覗き込むようにして、そこから言葉を拾い上げる――作品から何を感じとるかは、観る人それぞれの想像力に任されている。
『CLEAR in the FOG』というタイトルは、悩みを抱えた自分自身のあり方を、批評的に表現した言葉である。
中島はこのように語っている。
「グラフィック・デザインの魔力的な世界を、ぼくは’森’という言葉にたとえているんだけど、気がついたらぼくはその森の中にいて。
赤頭巾ちゃんみたいに迷って、自分がどこに行こうとしているかが、さっぱりわからない。
でも、そのなかで決意したことがあって、ずっと森の中で迷っていてもいいんじゃないかと思ったんです」 もやもやしているのに、どこか明るく澄みわたっている――そこには中島英樹の’思想’と呼べるようなものが滲み出ている。