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ブックレビュー社 次世代のLANテクノロジーの本命といえるギガビット・イーサネットを詳細に解説
ギガビット・イーサネットは,標準化作業が1999年半ばにほぼ完了し,バックボーン・ネットワークなどから普及が始まっている。
今後,LANの中心的なネットワーク技術といえる。
2000年7月19日に発表された米Apple Computer社の新製品,Power Macintosh G4 デュアルプロセッサにはデスクトップ・パソコンとして世界で初めて1000BASE-Tが標準装備された。
これを嚆矢に,今後爆発的な普及が予想される。
ギガビット・イーサネットは,その名の通り1G(ギガ)ビット/秒の伝送速度を持つイーサネット技術だ。
現在広く普及している10BASEイーサネットの10Mビット/秒の100倍,100BASEイーサネットの100Mビット/秒の10倍の伝送速度を持つ。
しかしながら,単にデータを伝送する速度を上げるだけで,問題なく高速化が実現するわけではない。
イーサネットはCSMA/CDと呼ばれるアクセス方式を採用しており,集中管理を行うことなくすべてのノードが通信メディアに対して同じアクセス権をもつようになっている。
しかしながら,高速化を行おうとすると,CSMA/CDではケーブル長を短くしないと動作しないといった問題が発生する。
また,CSMA/CDアルゴリズムはリアルタイムの大容量データの伝送といった用途にもどちらかというと適していない。
イーサネットにおけるこうした問題のブレークスルーはハブの導入である。
初期に普及した,同軸ケーブルを使用する10BASE5や10BASE2では,ネットワーク側での制御は不可能であったが,トークン・リング・ネットワークに刺激されて開発された10BASE-Tではハブが導入され,状況が変わった。
ハブは個々のノードに対してスター型の結線となるので,中心に位置するハブでの制御が可能になる。
このハブが高機能化することによりネットワークの高速化が支えられていったといってもよいだろう。
その高機能化とはスイッチング・ハブの登場だ。
これは,通信状況に応じてネットワークを分離し同時に複数の通信が行えるようにでき,CSMA/CDで問題のあったネットワークのスループットを大きく向上させる。
またハブで全2重伝送もサポートするようになり、ケーブル長の問題も解決される。
本書は,7つのパート,27章構成となっている。
各パートの内容は,ギガビット・イーサネットの理解,ギガビット・イーサネットと関連標準,ギガビット・イーサネットとルーティング,他の高速LAN技術との比較,ギガビット・イーサネットへの移行,ギガビット・イーサネットの設計,ギガビット・イーサネットのハードウエア製品という構成で,ギガビット・イーサネットを理解する上で必要な情報はすべて述べられている。
本書では,章ごとにギガビット・イーサネットに関連する技術要素について,それぞれ別の著者により解説されるという構成になっており,各章で内容が完結するようになっている。
ただそのため,内容が重複している部分が幾分あり,全体的なまとまりに若干欠けているように思われる。
また,本書のオリジナルは1998年に米国で出版されたものなので,すでに内容が古くなっている部分もあるようだ。
本書は,ギガビット・イーサネットに限らず,イーサネット全般について理解を助ける内容となっている。
そのため,比較的規模の大きなイントラネットの管理者に有用な情報を提供してくれる。
(ネットワークコンサルタント 佐藤 圭)
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最終調査日時
2012/11/11 (Sun) 01:22:38
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2012/11/11 (Sun) 01:22:38
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