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内容紹介 有機化学とは炭素と、水素、酸素、窒素などの元素とが結合してできた分子、それら分子同士の反応に関わる化学です。
炭素は、ほかの元素、とくに水素と結合しやすいという特徴を持っています。
さらに、炭素と水素の結合のバリエーションが、文字通り、数え切れないほどある、という特徴も持っています。
この結合の多様性が、生命活動には欠かせないのです。
そのため、以前は命に関係のある物のことを有機物と呼びましたが、いまでは有機物といったら炭素が入っている物、という意味なのです。

また、有機化学では、ブタンとかブテン、エタノールとかメタノール、ドコサヘキサエン酸などのように、カタカナで、長くて、しかもちょっと違う名前がたくさんでてきます。
これも炭素の結合のバリエーションがあまりに多いので、結合の形や種類によって名前のつけ方にルールを決めましょう、ということが原因です。
ですから、カタカナで、長くて、ちょっと違うことには全部意味があるのです。

本書を読めば、そうした有機化学の興味深いことがらが、楽しみながら、しかもしっかり理解できます。