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ドイツ緊急医師団のメンバーである著者は、北朝鮮・黄海南道で援助医療活動を始めた1999年7月、同地の病院で重度のやけどを負った患者に皮膚を提供し、外国人として初の「友好メダル」を贈られる。
自由通行証ともいうべき「お札」を手にした著者は、大胆にも北朝鮮の秘密領域に入り込んでいく。
そして、ここには「2つの世界」、すなわち「軍の幹部と党のエリートたちの世界」と「それ以外の人々が住む生き地獄」があることを、皮膚感覚で見てしまう。
このため北朝鮮当局は「民族を超えて崇高な精神を示した」昨日までの友人に「破壊活動分子」のレッテルを貼り国外追放する。
本書は、著者が追放される2000年12月まで18か月の記録「Diary of a Mad Place(狂った土地の日記)」と、日本人読者のために書き下ろした続編「国境からの報告」からなる詳細な北朝鮮レポートである。
著者が北朝鮮でまず目にしたのは、大都市の病院でさえ必要な器具と薬品を備えていない悲惨さだった。
やけどを負った患者のために提供を申し出た著者の皮膚も、メスではなく安全カミソリで剥脱された。
麻酔薬も満足に使えない状況下で行われる手術がどんなものか、想像するだに身の毛がよだつ。
しかし、北朝鮮の悲惨さはすでに世界中が知っていることだ。
著者が報告するのは、そんな月並みなことではない。
救援物資を扱う「水害対策委員会」の幹部が肥え太り、「朝鮮における飢餓に関する」国際会議に出される豪華なビュッフェ、国際的要人たちを迎えたレセプションに出される豪勢な晩餐、国際機関スタッフのマレーシアでの「休暇」やパリの一流ホテルの宿泊代が必要経費に計上されているという「人道的援助」の実態である。
「援助活動において問題なのは、朝鮮の人間ではない、外国人なのだ」。
著者は「生き地獄」の外で飽食する国際機関と北朝鮮の体制を告発する。
その一方で、極限状況を生きる人々の「忍耐力、その持続力、ねばり強さ」について、深い感動をもって話してくれる。
おぞましいけれど、人間の素晴しさも伝わってくる報告書である。
(伊藤延司)
内容(「BOOK」データベースより)
2000年末の国外追放にいたる18カ月の体験をつづった前著『北朝鮮を知りすぎた医者』が大反響を巻き起こしたドイツ緊急医師団のフォラツェン医師。
悲惨な境遇におかれた人々を助けることに情熱を傾けるフォラツェン医師は、北朝鮮の内情を世界に知らせるべく、ソウルを拠点に活動をつづけている。
その間、傷つき病んだ脱北難民の治療のために、わが身の危険も顧みず中朝国境、バンコクへ飛び、アメリカ議会の公聴会で証言をおこなった。
難民から聞いた強制収容施設の信じがたいほどの惨状、そして前著では語り尽くせなかった見聞を記し、さらに深く北朝鮮の内実に迫った勇気ある報告。
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2015/09/26 (Sat) 13:09:24
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