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Amazon.co.jp つきあって半年になるガールフレンドが、泥酔した自分のためにコンビニへリンゴを買いにいったまま、翌日もその次の日も戻ってこなかった。
主人公の会社員三谷は、彼女の姉と協力しながら、消えた恋人の行方を追う。
彼女は事件に巻き込まれたのか、「失踪」したのか? 彼女の足跡が少しずつ明らかになり、手がかりをつかむために失踪後の足どりをたどる。
それにしても三谷にはなぜ彼女がいなくなったのか、自分の元を去る理由がまったくわからない。
果たして、その真相とは…。
表紙の帯には「本書のテーマは失踪である」と書かれているが、失踪した側に立った描写は皆無であり、失踪された側からの描写に終始している。
むしろ人は自分の前に現れた不可解な出来事とどのように折り合いをつけ、やがてそれを受容するに至るのか、その過程を描いた小説といえよう。
おもしろい箇所がある。
一人称で小説を語る三谷が、読者に対してある隠しごとをする。
ひとりの人物について述べるとき、彼の語り口調は途端に歯切れが悪くなり、いかにも描写をあいまいにしたがっているのが明らかだ。
もちろん著者の意図的な仕掛けで、ぼかす理由は後に判明する。
彼の隠しごとは、ガールフレンドの失踪と大きく関係していた。
その判明が小説のクライマックスだ。
緻密なミステリーとは言い難いが、読者の興味を途切れさせることはない。
意図的に隠ごと事をする三谷は、実は失踪の理由を半ばわかっていたのではないか…。
読後、そんな三谷を滑稽に思うかもしれないが、読んで身につまされる男性も決して少なくないだろう。
(岡田工猿)
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2013/05/05 (Sun) 01:21:35
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