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オズの国のドロシーの冒険物語と聞けば、ジュディ・ガーランドが歌う『Somewhere Over the Rainbow』（邦題『虹の彼方へ』）よりもむしろ、W・W・デンスロウが、その独特のタッチでイラストを描いているバウムのオズの魔法使いシリーズを思い出す人のほうが多いのではないだろうか。
しかし、ウイーン出身のアーティスト、リスベート・ツヴェルガーの描くブリキのきこりや弱虫ライオン、おおぼら吹きの魔法使いは、これまでにないフレッシュなイメージに仕上がっている。
カカシが初めて登場するシーンでは、トウモロコシの軸をくわえたカラスが描かれるなど、一見風変わりに見えても写実性にすぐれているのがツヴェルガーのイラストの特徴。
痛快さと風変わりさを備えたキャラクターは、映画とはまったく異なった雰囲気をもっている。

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For many of us， the adventures of Dorothy in Oz will forever be associated not with Judy Garland singing ’Somewhere Over the Rainbow’ but with W. W. Denslow’s exceedingly odd line drawings for the original editions of Baum’s Oz series. The Viennese artist Lisbeth Zwerger， however， goes a long way toward providing a new and refreshed set of images for the Tin Man， the Cowardly Lion， and the humbug wizard. These illustrations are often cockeyed， with occasional realistic details thrown in， like a crow with a corncob in its beak in the first portrait of the Scarecrow. The characters have a poignance and oddity that escaped the makers of the Oz movie.
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